秋田大館の曲げわっぱ

 秋田大館の曲げわっぱは、その木肌の美しさで有名ですが、それは、柾目の木材だけを使用しているからです。写真を見ていただければすぐにわかりますが、年輪がまっすぐに進んでいます。これは樹齢150年の丸太を中心に向けて直角に近い角度で切り出すことで可能になりますが、そのため一本の木から多くを取り出すことができません。貴重な材料と言え、美しい材料を探求した結果です。

 

 さらに当店で扱っている曲げわっぱは、エッジを丸く仕上げたり、表面に加工を加えることで汚れにくい仕上げになっていて、使いやすさを追求しています。特におひつの内側底の部分に丸みを与えることで、ご飯を取りやすく、また、洗いやすくする仕上げになっています。また、お弁当箱では、二段にすることで、ご飯とおかずの箱を分けられ、さらに細工をして入子にもなる仕上げにしてあります。おかずには油を使ったものもあります。無垢の木肌仕上げのご飯用の箱におかずを入れると油染みなどができ気になります。そこで、おかずの箱の方には内側にも表面加工をして油仕上げのものを入れてもシミならず、中性洗剤を使って洗い落とすことができるようにしてあります。上下二つに分けることでそれぞれの箱の仕上げを変えて、使いやすさ、手入れのしやすさを向上させています。

 

 大館の曲げわっぱ、気になるところはお値段ですが、切り出す数が少ない材料を使っていることもあり、値段が高めになります。しかし、メリットとしては、木目のきれいな表情を出していることで、使い込んでいく中で、その表情がさらに美しさを増していきます。また、製法がしっかりしているので丈夫で長持ちし、20年という長さでお使いになっていられる方もいらっしゃいます。一生モノと言われる所以でもあります。

 

 お気に入りのものをずっと使い続けることで、手になじみ、自分のものになっていく喜び。何よりも、美味しいご飯をいただけることの嬉しさは、変難いものです。

 

 長い歴史で培われた技術の中でも、ご飯を美味しくするという技術を継承してきたことが、現代にも評価されている理由の一つだと思われます。

 

 当店では、工房の職人さんと一緒にお客様のご相談に対応させていただいております。使用していく中での問題や不明な点について、どんどんお問い合わせください。

 

 きっと使い慣れていく中で、自然の材料の良さも実感できていきます。当店では美味しい食生活を実現するお手伝いをさせていただきます。

小判型 入子弁当箱